徒然なる。たまに。

とるにたらないコトを考えています

思い出のお粥

大学受験の時、

前期の試験で第一志望を落ちた。

後期の試験まで一ヶ月を切ってしまい

相当焦っていた。

食事も喉を通らないし、

人にあうこともほとんどせず、

とにかく机に向かっていた。

毎日毎日焦りと不安で、

唾液を飲み込むのも苦しかった。

 

受験当日も全然ご飯が食べられない。

その時に母が作った中華風のお粥が

本当に私を救ってくれた。

 

シンプルなお粥に味覇で味付け、

きゅうりのキューちゃんが細かく

刻まれたものがのっているだけ。

 

お腹もあったまるし、

スープでもなくご飯でもない、

食べやすさときゅうりのキューちゃん

パリパリとした食感。

なぜかどんどん食べられた。

 

受験当日はほぼ毎日これを食べていた。

今でも病気になったりすると

食べることがある。

 

あの時の緊張感と懐かしさが

お粥の匂いで蘇る。

 

嬉しいことに、第一志望には

なんとか後期で滑り込んだ。

ワイン

ワインには全く興味がなかった。

そもそもお酒が強くないし、

レストランでのオーダーも

何を頼めばいいかわからない。

一度挑戦した時も、これ美味しいのか?

というのが正直な感想。

 

先日1年ぶりくらいに会う友人と

ワインの飲める美味しいお店、

「炭火とワイン」に行った。

 

とにかく美味しい料理と

その雰囲気の良さ、

店員さんの対応もまた素晴らしく、

気軽なのにシャレてる店内…

 

なるほど、店の雰囲気に感化され、

ワインに挑戦したくなった。

 

ワインの知識が全くないので

どうしよう…

 

メニューをパラパラとめくっていると

 

「アリアナグランデ」

「キャメロンディアス」

 

…ん?

赤ワインが有名人に例えられている。

あと簡単な特徴も。

これはちょっと興味深い…!

 

洋画が好きで

キャメロンディアスの出てるものは

結構見た気がする私。

 

華やかで、真の強さのある…

なんかそんなワインなのか。と

予想しつつ、友人と笑いながら

キャメロンディアスを頼んだ。

 

一口飲んでみると

 

(言われてみればキャメロンディアス感…)

 

これは楽しい!

赤ワインは美味しくないイメージがあったけど

これは本当に飲みやすくて美味しいな…

と思った。

 

何か他にも試したくなってしまい、

白ワインの中から

井手上漠をえらんだ。

 

正直、井手上漠を全く知らない。

なので今度は、飲んでからどんな人か

予想するパターン。

 

んー、透明感のある、さっぱりした

軽くて飲みやすい味わい。

 

どんな人だろう?

 

調べたところ、雰囲気そのまま!

な気がした。

 

このワインの楽しみ方、

堅苦しくなくて楽しい。

 

なんだかこのお店に通いたくなってしまった。

 

という訳でもう半年のうちに3回

行ってしまった。

 

なんだ、こんな楽しみ方あるんだ。と

新しい扉を開けてしまった気がする…

コーヒー

私の周りには、こだわりがある人が多い。

レコードや写真など、私からすれば

お金のかかる、知的な大人のたしなみ。

 

その中でもコーヒーにこだわる人。いる。

豆がどう、淹れ方がどう…とか。

 

私はそんな知的で大人な雰囲気に憧れて

自らコーヒーに無理してハマろうとした。

とりあえず飲んでみたが、

これがまた全くハマらなかった。

 

「こんな苦いもの、美味しいってのは嘘だ!

大人たちも実はカッコつけてるだけで、

無理してる!」

 

と、コーヒーが好きなんて言ってるのは

カッコつけの無理をしてる大人だと思った。

 

コーヒーに全く興味がなくなってしまった。

 

とある日の昼食後、オフィスで先輩が

「豆を買った」と言って

ガラガラゴリゴリと豆を挽きはじめた。

 

この先輩ももしや「コーヒー好き」を装って

カッコつけてるのか…?

 

と心の底で思ってしまった。

 

極め付けには「どうぞ!」と

ご丁寧にアイスコーヒーをくれた。

 

…飲まないんだけどな〜

んー、深みがあって…みたいなこと

言った方がいい?ん?コク?キレ?

飲んで一言、何が正解?(言う必要ない)

 

と思いつつ、喉も渇いてので

まぁ飲んだ。

そしてチビチビ、最後まで飲んだ。

 

んー、まぁ苦いよね…いつも通り…

 

でも氷の冷たさで酸味や苦味がいつもより

感じられなかったこともあって、

すっきりした後味だった。

 

ん…?アイスコーヒーなら飲みやすいのか?

 

とりあえずその日は個人的に

アイスコーヒーがホットコーヒーよりも

飲みやすいことに気づく。

 

先輩には美味しかったと伝えた。

すると、コーヒーの飲み比べイベントに

誘ってもらえた。

 

結論、そのイベントから

どんどんコーヒーにハマる。

 

人生で片手で数えるぐらしかコーヒーを

飲んだことのないのに

行って何かわかるのか…?

 

と思いつつもとりあえず参加。

 

当日は5杯券を購入。4杯飲んだ。

はじめの3杯は酸味が印象的だった。

ほぼホットで飲んだ。

 

最後の一杯…

 

ホットなのに苦手じゃない!

というかこれ「美味しい」んじゃ…?!

と思えるコーヒーに出会った。

やっぱり何杯か飲むと好みがわかるのか…

その時飲んだのは

「サントス・ニブラ」だったと思う。

自分の中でピシャッ!とハマった。

 

その時のコーヒーは

目の前で私が名前を知らない道具をつかって

何段階もの工程の中で

一滴ずつ時間をかけて大切に淹れられた。

 

その工程も面白く、

こんだけ時間かけてカップ一杯!?と

インスタントラーメンを2分で食べ始める、

せっかちな私はびっくりした。

 

何人か待っている人たちで

コーヒースタンドを囲んでいる状態。

誰も喋らず、コーヒーの滴を見つめて

黙っていた。

 

なんだこの穏やかな世界は!!

いい香りとゆっくり流れる時間…

 

丁寧に時間をかけて入れられたコーヒー、

その美味しさを楽しめる舌のコーヒー経験値…

飲むときは時間と心にゆとりを持って、

コーヒーをたしなむ…

 

やはりコーヒーは、

深くて大人な世界だった。

(その深さ、素人目からして未知数)

 

語れなくてもいいから、

好きなコーヒーを見つけて楽しむ、

それだけでも素敵な時間を過ごせる。

 

最近はコンビニのアイスコーヒーを

楽しんでいる。

 

はじめは「コンビニのカップで飲むコーヒーは

どうやって買うんですか?」って、

コンビニはじめての富裕層か、みたいな

質問して恥かいたけど、

その甲斐あってはじまった

お気軽コーヒーライフ。

 

コーヒー、いいね〜

 

 

 

 

 

ソフトクリーム

私は大人になってから、

ソフトクリームを人前で食べなくなった。

どうも、食べ方が気持ち悪いらしい。

とにかく難癖つけられるのである。

子供の頃は車で家族旅行をする時は

パーキングエリアによってソフトクリームを食べた。

ご当地のソフトクリームがあるのが楽しい。

紫芋とか抹茶とか、そんなのを食べた気がする。

その時はソフトクリームの食べ方なんて

気にしたことは全くなかった。

けど事件は突然起きた。

高校生の頃のデート中のことだった。

デートでアイスクリーム屋さんに行った。

私たちはソフトクリームを二人で味違いを頼んだ。

私は潔癖症気味なので、スプーンを二つもらった。

口をつける前に、お互いにスプーンで一口ずつ

交換しようと思っていた。

だが、彼は何を思ったのか

突然私のソフトクリームに顔を突っ込んだ。

そして顔をあげると、

鼻と口にソフトクリームをつけて笑っていた。

ソフトクリームのツノは無くなっていた。

私もつられて笑ったものの、

彼がした事の意味がまるでわからないでいた。

それ以降の会話はあんまり覚えていない。

彼がソフトクリームのツノという聖域を犯したことと、

それを面白いだろうと感じていた

彼への行き場所のないジワジワ込み上げる怒り、

それだけが頭をぐるぐるしていた。

ぺしゃんこで、もはや輝きを失ったソフトクリーム。

私はテンションがだだ下がりだった。

ツノのないソフトクリームなんて!と。

それから、ソフトクリームを食べる醍醐味は

あのてっぺんのツノの部分を食べることだ!

と、食べ方に変なクセがついた。

一口目、ツノを食べると、そのあとは

側面を、下から上に統一して舐める。

そうするとまたツノが出来る。それの繰り返し。

友人からは気持ち悪いと言われ続けるが

ソフトクリームに敬意を払い(超おおげさ)、

何度もツノを食べられる楽しむには

この方法しか今のところないと思ってる。

ソフトクリームに顔を突っ込んだ彼とは

結局うまくいかなかった。